2010年7月21日水曜日

チルトセンサーによる間接測定: デュアルチルト測定

Leica DISTOソフトウェア認定代理店の(株)Moveの皆さんと、D8のトレーニングを実施しました。
きっかけは、「デュアルチルト測定で、いつも10cmも誤差が出る。」という連絡からでした。
今回は、Move社のご協力のもと、レポートします。


まず、ホワイトボードを使っての座学をし、いよいよ屋外での測定を実施しました。
梅雨明け後の晴天日でもあり、外気温はかなり上がっています。

測定対象が影で近距離であれば、レーザードットを視認できます。
デジタル ポイント ファインダーがなければ測定不可能でした。
数年前まで、この機能がなかったことを思い出すと、随分測定作業がシンプルになっています。




猛暑の中、円柱の高さを測定しますが...











「本当に10cmの誤差がでるのか...」と思いながら、半信半疑で測定を開始します。
測定結果は、計算上出されますので、少しの誤差は許容範囲といえるのですが...
しかし、本当に何度やっても10cm程度の誤差がでてしまいます。
(三脚、LSA360を使用しているのにも関わらずです。)

試行錯誤する中で、もう一台のD8に交換し、測定をしてみました。

そうすると、とてもよい結果が表示されるようになりました。

原因は特定できませんが、はじめに使用していたD8は、かなり過酷な環境で使用されていたことがあり、それが一つの理由として、製品に何らかの問題が発生していたのかもしれません。

製品は建築・建設等で多く使用されていますので、とてもしっかり設計されています。
しかし、精密機器である以上、一定期間毎に動作チェックをすることは必要です。
チェック方法としては、決まった長さを一定期間毎に測り比べることで、実施できます。
(たとえば、部屋の壁の高さ等。)

本トレーニングは、こうしたことを痛感して終了となりました。

2 件のコメント:

  1. レーザー距離計の定期メンテナンスの様なサービスは有るんですか?

    返信削除
  2. D8, D5, A8の3機種のみ、有料で検査証明書の再発行が可能です。
    (新品購入時に添付されている文書の内容です。)

    海外で実施するため、日数は3週間程度いただいています。

    返信削除