2011年11月22日火曜日

LDSP事前調査③ 長清水フィールドワーク

11月6日夕方にながしず荘に到着。雨が降り出してきました。
夕食の後NHKスペシャル「孤立集落 どっこい生きる」をながしず荘の方と一緒に見ました。放送の舞台となった馬場中山集落は壊滅的な被害を受け、住民による復興計画を行なっています。馬場中山集落と同じ状況の長清水は、馬場中山集落の復興計画に注目しているとの事でした。

7日は朝から雨。天気予報では昼前には雨は止むとの事だったので、室内で今回のフィールドワークで使用するレーザー距離計と測量器のシュミレーションを行いました。

Leica Sprinterは通常の光学式測量器の様に目視で数値を読み取るのではなく、バーコードが書かれた標尺を使用し計測するで正確な数値が簡単に測れます。




ピタゴラスの定理を使用し醤油瓶を実測。




9時過ぎに雨が止んだので、フィールドワークを開始しました。








測量に続き、高台移転予定地の高さをレーザー距離計で計測しました。


高台移転予定地は木や草が多く下からのレーザーが反射しないため、高台移転予定地まで登り、反射板の代わりに紙を使用し実測しました。




赤く光る点がレーザー距離計のレーザー光です。


海岸が地盤沈下していたので高台にも変化があるかと思いましたが、実測したところ40mと震災前とほぼ変わらないことが分かりました。

今回の事前フィールドワークから、来年3月に予定しているフィールドワーク本番に向けての方法や問題点を検証していきます。

2011年11月15日火曜日

LDSP事前調査② 長清水


LDSP復興支援フィールドワークを行う長清水は、南三陸町の中ではさほど大きくない集落で、震災前は全戸で37戸程。今回の津波で37戸中34戸が津波の被害を受けて流出し、残った住居等も被害を受けています。百数十人の人口のうち十数名が今回の津波で犠牲になったとの事です。
長清水では全戸高台移転を予定しており、青木淳氏が設計(TAKADAI PROJECT)を行います。

地形は地震によって地盤沈下とズレが発生しています。
地元の方のお話では、海岸は1m以上地盤沈下しているとのこと。
住居のあった平地での地盤沈下もある様子です。
GPS座標が地震でずれている為、正確なGPS座標データが分かりません。
フィールドワークでは、測量機器を使用し地形起伏データを記録していきます。今回は
Leica Sprinterを使用しました。

Googleストリートビュー(津波前)の写真と現状の写真を比べると被害の状況が分かります。
ほぼ同じ位置で撮影したものです。右上の赤い屋根の家を基準に見比べてください。

Googleストリートビュー(津波前)


長清水(11月7日)


長清水の現在の様子です。
















海岸は仮復旧が済んでいますが、水門は壊れたままです。
地盤沈下しているため、海面が近い印象です。






2011年11月8日火曜日

LDSP事前調査① 石巻・長清水・南三陸町の現状

11月6,7日にLDSP復興支援フィールドワーク事前調査の為、宮城県本吉郡南三陸町戸倉長清水へお伺いしました。
被災地を回りながら長清水へ向かいました。TVやインターネットで被害状況は見ていましたが、直接見るとストレスで胃が痛くなる程です。震災から8ヶ月が過ぎ、がれき撤去は進んでいますが、復興には未だ目処がつかない様子です。
石巻・長清水・南三陸町の現状です。
2011年11月6・7日LDSP事前調査(石巻・南三陸町)

写真はGoogleマップと連動しているので、場所、ストリートビューが見ることができます。(ストリートビューは被災前の写真です)