2010年7月31日土曜日

実験的に立面図を作成しました。

作業プロセスメモ

先日、中田研究室にて行った実測の練習の中で撮影した立面図用の写真(研究室の本棚)。実験的に立面図に起こしてみました。


初めて作成したので、精度が悪いところもありますが、作業していく中で何点か気づいた点がありました。

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・写真撮影では、スケールを計るための縦軸をカメラの正面にして撮影をしたほうが写真の加工がしやすい。


・立面図作成の手順としては、
1、CADにて通り芯作成。pdfデータで保存。
2、photoshopで撮影した写真の歪みを1枚ずつ補正。(先に1枚ずつで補正した方がよい)
3、CADデータをphotoshop上で開き、これをベースにしながら写真をつなげていく。(縦軸上でぴったり合わせる)
4、明るさやトリミングなど細かい部分の修正。


・写真の樽型の歪みの補正については、photoshopの「レンズ補正ツール」を使うとうまく修正できる。


・グリットをphotoshopで表示することが可能。mm単位でピッチを切れる。


以上です。

月曜には出力したものを持っていきたいと思います。

2010年7月30日金曜日

修士研究の発表を行います。

こんにちは。
スケーリングプロジェクトに参加している、宮城大M2の唐鎌です。

今回は自身の研究室の活動のことで記事をエントリーさせて頂きます。

プロジェクトには直接の関係はないのですが、私は現在、修士研究において地方都市の駅前空間の立面的なパノラマ写真を撮影し、分析を行うというリサーチを行っています。

(仙台駅だとこのような感じです)


現在、そのリサーチの発表を8月2日の宮城大学でのインストラクション終了後に行いたいと考えております。
その発表ではなるべく色々な人に見てもらい、意見を頂ければと思っています。
建築の写真を撮影しリサーチを行うという点でスケーリングプロジェクトに通じる部分もあると思いますので、お時間ございましたら皆様にも是非ともご参加頂けると幸いです。

日時は上記の通り、8月2日の13時半〜で、中田研究室で行う予定です。

どうぞ、よろしくお願い致します。


2010年7月29日木曜日

研究室での実験@中田研究室

7月29日中田研究室MTG 作業プロセスメモ

8月の細倉での実測に向けて、打ち合わせと実測の確認などを行いました。

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~中田研究室での実測実験~
中田研究室内の壁面本棚を使って、実測の手順などを確認しました。
(910mmの幅を持つ本棚が4つ並んでいます)

主な二つの作業

①写真を撮る
*加工補整を行う予定の写真(本棚全体をカバーする写真)を撮影する

写真の撮影は三脚で行いました。
一つの壁面に対し、ある距離をとった場所を基点とし、壁面に平行に場所をずらしながら、数回撮影を行いました。

・壁面に対して、毎回等しい高さから撮る
・壁面に対して、毎回等しい距離から撮る(垂直距離)
・三脚をずらしていく幅を均等にした。(カーペット450mm2枚分ごとに、付箋でしるしをつけ、その位置にあわせて三脚して、撮影を行った)


②実測
高さをとるための柱にA~Fの名前を付けて(付箋のしるし)、確実な足元から天辺までの高さを実測。
高さはデジタル実測、横寸法はコンベックスで行ってます。

このとき、数値を記録する方法として、動画を撮影し、実測した数値を読み上げながらすすめました。

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~画像補整~
これらの作業で、撮った写真、数値を元に、画像補整を行います。
測定したポイントの、グリットに合わせて、画像を変形させる。

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~課題~

・現地で写真を撮影する際に、障害物をどう扱うか
・奥行きがある場合の実測方法(棟から軒先などによって、奥行きが生まれる場合、高さは測定できるが、画像補整の際に、直接的に使えない数値になる可能性がある)

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~準備~

・実測の際、ポイントにしるしを付ける方法
・三脚の位置を記す方法(糸などによる)


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画像は後ほど、アップいたします。

2010年7月26日月曜日

密かに眠る施設


マインパークには密かに眠る施設もあります。
屋内型ローラーコースターと映像シュミレータです。
こちらも今は運用していません。
手前の研修施設は某大学が自動車の自動運転実験のために借りうけ、活用しているとのこと。
震災以降も復興に懸命な栗原市ですが、すべてのことに手が回っているわけではなく、優先次項から取り組んでいることもあり、なかなかこうした施設の活性化までは手が回っていないようです。

マインパークのウェブはこちら。

カートコースの様子



追加で写真をアップしておきます。

細倉の状況


今回フィールドワークを実施する細倉の住宅のそばには、鉱山の坑道を再利用したマインパークという施設がある。
坑道に当時の様子を再現したジオラマがあったり、なんとその奥には神秘世界を再現した不思議なジオラマがあったりと興味深い。
一方で、地震以降、運営を休止している施設もありその傷跡をかいま見ることもできる。
マインパーク内にはカート乗り場もあったが今は運用していない。
タイヤバリアが地震で崩れているのだが、地震以降はそのまま放置状態。案内板の赤いラインがカートコース。マインちゃんというマスコットも小さく映っています。


2010年7月25日日曜日

東京国際フォーラムを実測

梅雨明けと同時に暑い日が続いています。皆さん体調は大丈夫でしょうか?
オープンハウスが一段落し、今回は東京国際フォーラムガラス棟に来ました。
ここは自分の好きな建築の1つで、良く写真やスケッチをしています。
ガラス棟を支える巨大な柱と、天井の構造体には圧倒されます。
今回は柱を実測しました。



改めてその大きさに驚きました。
天井構造体も実測しましたが、日差しが強くエラーが出てしまいました。
これからの時期、屋外で実測する際は、日差しの強い時間は避けた方が良いようです。

2010年7月23日金曜日

レーザー距離計 Leica DISTO の歴史

ライカ ジオシステムズが、レーザー距離計 Leica DISTO を開発、発表したのは、1993年の秋です。
以降、継続して製品開発を行い、現在は、7世代目の製品となりました。



(左から)
Leica DISTO D5: 7th
Leica DISTO A5: 6th
Leica DISTO: 1st
Leica DISTO pro: 2nd
Leica DISTO classic3: 3rd
Leica DISTO classic4: 4th
Leica DISTO classic5: 5th







新しい世代にモデルチェンジするたびに、測距精度、測距スピード、屋外測距能力等が向上しています。また、常に、新しいファンクションを追加して(現行品では、デジタル ポイント ファインダーやチルトセンサー)、現在に至っています。

2010年7月22日木曜日

チルトセンサーによる間接測定: デュアルチルト測定 (木の高さ)



Leica DISTO D8 にしかないデュアルチルト測定機能。
これを使って木の高さの測定をしてみました。
この機能は世界初の新機能で、従来のレーザー距離計では測ることのできなかった木の高さが測れます。




まずは、木の一番下の部分にレーザーを当てます。

*この日は真夏日(路面温度50℃)で、5m強の距離にある木に照射されたレーザーさえも、全く見えませんでした。
デジタル ポイント ファインダーを使って測定しました。



木の最下部に狙いをつけ、測定ボタンを押すと画面が切替ります。

赤丸は測定ポイントまでの角度

青丸は本体から測定ポイントまでの距離



続いて、デジタル ポイント ファインダーに再度切替えて
木の最上部をねらい測定ボタンを押します。

この時本体は角度のみを測定して、高さが算出されます
(ですので、写真のように葉っぱ等のレーザーを反射しない
対象物でも測定することができます。)



一番下に大きく表示されている(5,172m) のが木の高さです。

夏季測定時の注意: エラーコード 252

梅雨明け後、暑い日が続いています。

夏季の測定時は、思いがけず温度が急上昇します。
使用可能温度以上で測定した場合、エラーコード 252 が表示されることがあります。

製品スペックは、下記の通りとなります。
・D8, D5, D3a, D3: -10℃ ~ +50℃
・DXT, D2: 0℃ ~ +40℃

エラーコード [252] が表示された時は、日陰に置くなどして、温度を下げましょう。
しかし、神経質になる必要はありません。
日常、携帯電話を扱う要領で使用すれば、問題はないと思います。

気をつけないといけないことは、たとえば、クルマに置きっぱなしにすることです。
ダッシュボードに置いたままにされることがあります。
ディスプレイ障害の原因ともなりますので、これは避ける必要があります。

尚、レーザー距離計 Leica DISTO は、温度検査をクリアした製品のみ出荷されています。

Leica DISTO D3: プロトタイプ段階での耐湿試験。このような過酷な試験をクリアする製品開発を続けています。

-25℃ ~ +70℃ の温度試験設備で試験され、湿度99%、防塵、防滴に関しても試験をします。更に、12kVの高電圧試験、耐震、耐衝撃、1.2mからの落下試験等が、プロトタイプ段階で、十二分に実施されます。




生産時には、使用可能温度範囲での測距精度を全数チェックしています。
また、高温時でも、「レーザーの質」が大きく変化しないことも、Leica DISTO が安定した測距結果を表示する要因の一つです。

2010年7月21日水曜日

チルトセンサーによる間接測定: デュアルチルト測定

Leica DISTOソフトウェア認定代理店の(株)Moveの皆さんと、D8のトレーニングを実施しました。
きっかけは、「デュアルチルト測定で、いつも10cmも誤差が出る。」という連絡からでした。
今回は、Move社のご協力のもと、レポートします。


まず、ホワイトボードを使っての座学をし、いよいよ屋外での測定を実施しました。
梅雨明け後の晴天日でもあり、外気温はかなり上がっています。

測定対象が影で近距離であれば、レーザードットを視認できます。
デジタル ポイント ファインダーがなければ測定不可能でした。
数年前まで、この機能がなかったことを思い出すと、随分測定作業がシンプルになっています。




猛暑の中、円柱の高さを測定しますが...











「本当に10cmの誤差がでるのか...」と思いながら、半信半疑で測定を開始します。
測定結果は、計算上出されますので、少しの誤差は許容範囲といえるのですが...
しかし、本当に何度やっても10cm程度の誤差がでてしまいます。
(三脚、LSA360を使用しているのにも関わらずです。)

試行錯誤する中で、もう一台のD8に交換し、測定をしてみました。

そうすると、とてもよい結果が表示されるようになりました。

原因は特定できませんが、はじめに使用していたD8は、かなり過酷な環境で使用されていたことがあり、それが一つの理由として、製品に何らかの問題が発生していたのかもしれません。

製品は建築・建設等で多く使用されていますので、とてもしっかり設計されています。
しかし、精密機器である以上、一定期間毎に動作チェックをすることは必要です。
チェック方法としては、決まった長さを一定期間毎に測り比べることで、実施できます。
(たとえば、部屋の壁の高さ等。)

本トレーニングは、こうしたことを痛感して終了となりました。

2010年7月12日月曜日

IP65, IP54 機種について

レーザー距離計Leica DISTOには、IP65の機種と、 IP54の機種があります。
最近、携帯電話の広告などでも耳にしますが
IPとは何かご存知でしょうか?
ここで簡単にご説明いたします。

IPとはIEC(国際電機基準会議)により発行された規格に基づく、
日本工業規格の電気機械器具の外郭による保護等級を意味しています。

IPの横の数字はこの規格に基づく保護等級を示しています。
例えばIP65と記載されている場合
第一特性数字である"6"は、固形物に対する保護等級を
第二特性数字である"5"は、水に対する保護等級を示しています。

[IP65の場合]
"6" 耐じん形 : じんあいの侵入があってはならない
"5" 噴流 (water jet) に対して保護する : あらゆる方向からの
ノズルによる噴流水によっても有害な影響を及ぼしてはならない

[IP54の場合]
"5" 防じん形 : じんあいの侵入を完全に防止することはできないが
         電気機器の所定の動作及び安全性を妨害する量の
         じんあいの侵入があってはならないよう保護する
"4" 水の飛まつ (splashing water) に対して保護する : 外郭内の電気機器を
         あらゆる方向からの水の飛まつ (splashing water) に対して
         有害な影響がないよう保護する

最新機種 Leica DISTO DXTは、世界初のIP65のレーザー距離計です。
従来のIP54の機種よりもじんあいや水に強い、堅牢モデルです。

2010年7月8日木曜日

距離感

ある店舗のトイレの手洗い。
カランまで奥行きが有り、手前がいつも濡れていて、使いにくく気になっていました。
実際にどれくらい洗面ボウルまで有るのか実測してみました。



これは地下鉄のトイレの手洗い。



量販店のモノは一般的と思われる地下鉄のモノに比べ87mm奥まっていました。

なぜここまで奥に洗面ボウルを設置したかは不明です。