2010年8月31日火曜日

実測フィールドワーク2日目

天気予報では曇時々雨。昨日の暑さから解放されるのでしょうか?
8時の朝食前に今回のフィールドワークの解説ビデオの撮影を行うため、細倉鉱山住宅に向いました。宮城大学准教授・中田氏の今回の実測フィールドワークについて解説、ライカ ジオシステムズ・赤池氏の、フィールドワークで使用機材についての説明を収録しました。



朝食後、実測作業開始。昨日と同じく被写体からのカメラ位置を一定に保つための移動基準線をメインストリートに設置することから始めました。



手に持っている機械でLeica Roteo 35WMRから出ているレーザーを捕捉し、直線を引いていきます。





カメラは移動基準線に合わせて3mごとに移動させていきます。ここで昨日は使用しなかったLeica DISTO™ D8の「ステイク アウト ファンクション」機能を使い、移動基準線に3mごと印を付けていきました。
「ステイク アウト ファンクション」機能は、2つの点の長さ(ここでは3m)を設定し、設定値毎にマーキング出来る便利な機能です。ディスプレイには設定値までの距離が本体を動かす度に表示されます。また、設定まで0.1mの地点になるとアラームのシグナル音で知らせます。
今回はLeica DISTO™ D8を固定し、ターゲットプレートを移動、測定しました。





晴天下でも、レーザーははっきり確認出来ました。
ターゲットプレートに映る赤い点が、レーザー距離計から照射されたレーザーです。



実測の基準になる水平軸を建物にマークしていきました。



暑さは昼前から断続的に降るにわか雨のおかげで、暑さはだいぶ和らぎました。
16時近くには雷と共に大粒の雨が降り出し、いったん旅館に戻り天気の回復を待つことになりました。



ここで、KENCHIKU編集部は東京に戻ることになりました。

今回のフィールドワークを指導・実践してくださっている宮城大学・中田千彦准教授のTwitterです。フィールドワークの様子が見る事が出来ます。
みなさんフォローお願いします。

2010年8月30日月曜日

「LEICA Digital Scaling Project」実測フィールドワーク開始!

本日より「LEICA Digital Scaling Project」細倉鉱山住宅での実測フィールドワークがスタートしました。
天気予報では30度程の予想でしたが、現地の温度計は37度を指し、猛暑の中のフィールドワークスタートとなりました。
まず、
Leica Roteo 35WMR
を使用して、被写体からのカメラ位置を一定に保つための移動基準線を設置。次に建物に水平軸を映し出し、ポイントをしていきます。この水平軸を基準に建物の高さを実測していきました。



午後からは暑さを避け、細倉マインパークと栗原市細倉鉱山資料館にフィールドワーク参考資料を探しに見学に行きました。


細倉マインパーク(現在、細倉マインパークは20周年記念の特別割引を実施中です。お近くに来られた方は、ぜひお寄りください。)


栗原市細倉鉱山資料館(撮影許可を頂き撮影しています。)

夕方、涼しくなったところで実測再開。一時間程で作業終了。





今回のフィールドワークの最大の問題はこの暑さ。8月末までこの暑さが続くのは予想外でした。

2010年8月24日火曜日

Highway Walker 東日本

週末、うろちょろしていましたら、SAでHighway Walkerを発見しました。




[特集]に、初秋の栗駒山ドライブが掲載されていました。























※スキャンした画像を載せますが、著作権上問題があれば、削除する予定です。

2010年8月18日水曜日

マッピング

お盆休みに銀座フィールドワーク・コインパーキング&空き地マッピングを行いました。
以前から銀座にコインパーキングが増えているのが気になっており、お盆休みで時間が取れたことと、細倉鉱山住宅で行われる実測フィールドワークの参考になればと思い実行しました。
マッピングの方法はGPSでログを取り、撮影した写真データにGPSログを書き込みます。GoogleMapにGPSログが書き込まれた写真データを読み込ますと、GoogleMapに写真の場所が表示されます。
使用したGPS機器はHULUX-GPSport 245。SONYでも同じタイプの製品が発売されていますが、使い比べてみたところ、HULUXの方が精度が良かったです。



フィールドワークは人が自ら情報収集を行いますが、最新機材を使用することで情報をより精密にする事が可能になります。

2010年8月17日火曜日

TJMデザイン 新コンベックス

現地測定作業に向けて、TJMデザイン製 新コンベックスを入手しました。
本格的プロフェッショナル・ツールです。

これで、プロフェッショナルな測定作業ツールが3種類になりました。
なかなか盛り上がってきました。

・ TJMデザイン 剛厚ロック-25 (5.0m), ロック-27 (5.5m)
・ 回転レーザー Leica Roteo 35
・ レーザー距離計 Leica DISTO D8


剛厚ロック-25 (5.0m)

(製品特徴)
1. 従来のスチールテープに比べ、水平で約8%、垂直で3%直立性が伸びた製品で、TJM社製テープ幅25mmのコンベックス中、最も優れている。
2. イエローテープにより、屋外での作業で反射しにくく、目盛が見やすい。(イエローテープは欧州では標準品。)
3. テープの長さを従来の5.5mから0.5m短い、「5m」にすることで、コンパクト化。



ロック-27 (5.5m)

(製品特徴)
27mm幅の「ストロングテープ」は、従来の最大幅だった25mmテープに比べ、剛性力で1.5倍。
- 水平直立距離: 2,700mm (1.13倍)
- 垂直直立距離: 4,000mm (1.18倍)

*TJM製25mmテープ比較





以前、ライカ ジオシステムズでは、「コンベックスの代わりに、レーザー距離計 Leica DISTOを使用すること」をプロモートしていました。しかし、実際の測定作業では、この2つのツールが一緒に使われることで、作業効率が上がっていることに気がつきました。2つのツールとも、「得意とする作業」があり、お互いを補完し合うことで、作業スピードが大幅に上がることが期待できます。

剛厚ロック-25 製品ページ
ロック-27 製品ページ

2010年8月12日木曜日

水平距離測定を使った建物の部分高測定


建物の部分高は【水平距離測定】を使って測ることができます。
ピタゴラス機能よりも高い精度で、カンタンに垂直な2点間の距離が測れます。
この測定方法をマスターすれば、三脚を持ち歩けない場合も
最小限の測定誤差に抑えることが可能です。

2010年8月11日水曜日

水平距離測定・ターゲットプレート

水平距離測定とターゲットプレートを使った測定の動画です。
(Leica DISTO D3の動画となります。)

・水平距離測定: 1分22秒あたりから
・ターゲットプレートを使った測定: 2分29秒あたりから









これで、懸案だった測定箇所も、測定可能になると思います。

エマニュエル・ムホー氏設計の巣鴨信用金庫前野町支店

巣鴨信用金庫前野町支店は、建築家エマニュエル・ムホー氏設計の建築。

「leaf」というデザインコンセプトで設計され、金属製のパンチングパネルに覆われた壁面に描かれた樹木のシルエットと、窓周りにあしらわれたカラフルなファサードが特徴的な建物です。
建物の高さと特徴的なファサード部分の幅を測定してみました。

















建築物の端部分はレーザーを当てにくいため、デジタルポイントファインダーモードを使用。


>建物の高さを測定 

測定位置に上下左右の照準がついているため、端の部分などはファインダーモードの方が測定位置を合わせ易くなっています。

必要以上に倍率を上げると、手ぶれにより照準を合わせずらいため、手持ちの場合は、×1~×2の倍率くらいが一番照準を合わせ易かったです。

(×4だと三脚にセットした方が手ぶれが無く
測定しやすそうです)

測定方法 : 間接測定―3辺の長さを使った測定
測定結果 : 17.13m


続いて、ファザード幅を測定。


こちらの方は陰っていたため、レーザーを当てて測定。

測定方法 : 間接測定―3辺の長さを使った測定
測定結果 : 2.7m



 



ファインダーモードは、画面越しから測定位置を合わせるため、
倍率を上げれば上げるほど手ぶれにより照準を合わせるのが難しくなります。

ただ、以下の条件の時は、レーザーを当てた測定より効率的に測定が行えました。
■日が当っている場所を測定
■角や境目の測定
■遠方からの測定

2010年8月6日金曜日

回転レーザー Leica Roteo 35

撮影、測定時の位置確認として使用する、回転レーザー Leica Roteo 35 をご案内します。

この猛暑の中、糸を設置したりする作業は困難を極めることが予想されます。
特に、後片付けの体力的、精神的ダメージは甚大です。
少しでも作業工程が簡素化される方法で、進めたいと思います。



Leica Roteo 35 (電子自動整準)

- 範囲: 直径300m
- 精度: ±1mm (@10m) / ±3mm (@30m)
- 回転スピード(毎分): 5段階設定 (0, 150, 300, 450, 600回転)
- レーザークラス: 3R (635nm可視光)
- 電源: 単1アルカリ乾電池x2 または、専用充電池
- 電池寿命: 160時間 (アルカリ乾電池), 50時間 (充電池)
- 電気機械器具の外郭による保護等級: IP54
- サイズ (HWD): 189 x 136 x 208mm
- 重量: 1.7kg





RRC350受光器一体型リモコンで、レーザーが見えない場合でも水平位置を確認できます。


RRC350受光器一体型リモコン

受光範囲: 半径150m
受光幅: 0.5mm / 2mm切替
リモコン受信範囲: 約30mまで










三脚に固定し、任意の位置の水平を確認します。












Leica Roteo 35 製品ページ