2010年10月9日土曜日

10月8日、ゼミ内エスキス

こんにちは。

立面化作業の報告です。

昨日8日、学生と中田先生によるエスキスを行いました。
エスキスは、現状で制作していた立面図を元に行いました。
















今回は1/30スケールの立面図を制作しました。
大きさにして、594mm×2600mmです!



実際の図としてはこのような感じです。







以下、エスキスのログです。

・屋根の表現をどのようにするか。現状では、コピペか一部を切り取って引き延ばしている。
→立面図としての正しさを保ちつつも実測写真としての性格も生かす。コピペと引き延ばしの中間の感じが理想的。現状ある写真でもう少し検討してみる。

・塀の後ろの建物の写真情報が少ない。隠れてしまっている場所もある。
→ひとまず全ての立面を完成させて、足りない情報を整理する。足りない部分は更新していくことを前提として、いつかのためのキャンバスとして空けておく(残念じゃない程度には埋める)。その上でもう一度栗原へ行く必要性もでてくる。

・棟と棟の間の背景について。どのような背景、情報がふさわしいのか。
→山や木は季節として合宿当時と変わっていてもよい(その都度その都度のベストに重ねていけるのがこの立面図の面白い部分なのでは)。横の時間軸(通りに沿って順々に撮影している)と奥行き方向の時間軸(レイヤーとして後から付け足された部分)が生まれる。「デジタル絵巻物」「4D絵巻物」

・実測、建物撮影→立面化というこのプロジェクトの意味とは
→立面図としての建築的な正しい情報+細倉住宅群の街並の再現という二つの意味合いを持つ。ただの立面図、ただの街並写真とは違う良さがあるはず。
 その瞬間(季節、時間帯など)を切り取る。ここにこのプロジェクトの価値が生み出せるのでは。リアルタイムな情報を更新していける。

・今後の進め方について
→残りの立面図を完成させつつ、屋根と背景建築の壁面の表現をどのようにするか、不足している情報はどの程度あるのかを整理する。状況によって再度栗原に。
 立面図に関しては、なるべくナチュラルなビジュアルを残す。写真つながっている感はひとまずあってよい。(いつでも加工できるので)写真の上下のでこぼこ感も残したまま、天と地の面を揃えなくてよい。
 背景の木、山、空はすごくきれいな瞬間を収められるといい。(霧がかった瞬間を撮ってごまかすのもあり?)
 建物の歪みなどの補正はケースバイケース。建物としておかしい場合は補正(建具の水平など)、そうでないときはそのまま。


以上です。

内容として被っている部分もありますが、エスキスで話題になったことをできる限り網羅しました。

何かありましたら、ご意見等お願いします。

2 件のコメント:

  1. すばらしいレポートありがとうございます。
    酷暑の中の測定作業を思い出すと、なかなか感慨深いです。
    涼しくなりましたので、徹夜し過ぎに気をつけてください。

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