2010年6月22日火曜日

街中の角度を測ってみる~目測と実測の誤差~ 角度編




D5の角度測定の機能を使用し街中の角度を測ってみました。


対象地は、学業の神様で有名な
湯島天神にある天神石坂(天神男坂)。

なかなか風情ある階段です。









学生の頃、測量機械(下図)で屋外計測を行っていたことをにわかに思いだしました。

 
三脚に左図の機械をセットし、
目標先に棒を立て、機械のレンズを覗き土地の傾斜角を測っていました。
(2人がかりで計測を行った覚えがあります。)









D5での計測は一人です。 
角度測定は、ファンクション キーを押して斜面に機械を置くと画面に角度が表示されます。
対象地は石でできており表面が凸凹しているため、3点を測定。

【 測定結果 】
① 26.7°
② 26.8°
③ 26.5°

【 平均角度 】
26.6°   (※少数点第2位以下切り捨て)


26.6° を勾配に変えると50%。
水平に100m進むと上に50mあがる角度です。

自身の感覚値としては、30°以上ある感覚でしたが、実測値では26.6°と思っていたほど角度が無なかったようです。









体感の角度と実測の角度とでは大分誤差があり、目測で角度を読むには結構な経験が必要そうです。また、角度が数度異なるだけで勾配も大きく変化してくるので、改めて実測を行い数値を正しく把握する必要性を感じました。

ちなみに角度計測の際、階段の傾斜距離の計測を試みましたが、
段差がバラバラの大きさになっており途中の段にレーザーが照射され正しい測定値が出せませんでした。
他の計測方法で、傾斜距離を測る方法はあるのでしょうか?


2 件のコメント:

  1. Leica DISTO™ のチルトセンサーを使って、車椅子用のスロープ、手すりの設置、太陽光発電設置時の角度等の測定に使用される実績も増えてきています。

    斜距離はどうしてもレーザーが照射されないと測定ができません。

    本体位置を動かす(測定時に電池部を下でなく横にする等)してレーザーの物理的な高さを確保し、照射することも方法かもしれません。

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  2. 「本体位置を動かす(測定時に電池部を下でなく横にする等)してレーザーの物理的な高さを確保し、照射することも方法かもしれません。 」

    今回の対象地では、レーザーが霞めてしまっていたため横向きで使う方法でならば照射できそうです。
    次回挑戦してみたいと思います。

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