2012年11月1日木曜日

あさひ幼稚園を実測

東日本大震災で津波被害を受けた南三陸町・あさひ幼稚園の再建され、オープンハウスが開催されました。
再建された園舎には、津波による塩害で枯れてしまった大雄寺参道の杉を使用し、設計は手塚建築研究所が行いました。
建物は四角。外周を回廊で囲まれています。

入り口回廊を実測。
屋根を支える巨大な参道杉で出来た柱を実測。
室内を実測。

その他の写真はこちら

2012年10月31日水曜日

LDSP2長清水実測フィールドワークを行って

LDSP(LEICA Digital Scaling Project : ライカ デジタル スケーリング プロジェクト)2のフィールドワークでは中田研究室が震災以降、復興支援プロジェクトとして拠点を置いている宮城県南三陸町戸倉長清水(とくらながしず)の浸水域である低地部分の実測を4月28日から30日の3日間にわたり実施しました。このフィールドワークから出た計測値はデータ化し、今後の低地部分の活用方法の提案や高台移転などのプロジェクトに利用されます。

 フィールドワークを行う半年ほど前から宮城大学や長清水にてLeica Geosystemsの方と共にいくつかの距離計を使用した実験を行ってきました。その結果から約直径1kmほどの長清水の細かな敷地を計測するにはビルダーが適していることが確認でき、計測方法の検討などがはじまりました。
計測方法は測定値データを3Dで起こし地形を理解することを想定したメッシュ測量とし、事前に地図上に縦横20m間隔で計測ポイントを設定しました。
計測ポイント
現地では全体のメッシュ測量にはビルダー、横縦の20m間隔を測量するのにはレーザー距離計のディスト、の2機を使い分けながら使用することで効率を上げることとしました。
ビルダーは計測ポイントにプリズムを置くことで距離を計測するため、測量ポイントにプリズムを持っていく必要があります。
これは実際には足場が悪い箇所や傾斜の強い箇所などがありプリズムを計測ポイントに持っていく事が難しく、計測が不可能となった場面が幾度かあり、そのつど計測ポイントの変更をし作戦を立てながら進めていくこととなりました。
また計測地には建物の躯体やコンテナなどがあるため、それを避けながらの計測はビルダーの配置にも検討が必要であり、現地ならではの問題と直面し、時間を要することとなりましたが、長清水集落の方にも地形のアドバイスと計測の協力を頂き計測を終えることができました。

昨年の6月上旬から長清水に訪れていますが今回の実測により低地から山間に向けての高さ関係、傾斜角などの理解を深めることができました。
今回の実測を行った事で、私自身の距離感や高さ感覚の相違点を確かめることができました。特に傾斜地では登る事ができるだろうと思っていた山も実際には困難であった事など、地図や模型で地形を読み取る事が多かった私にとって、とても重要な気づきとなりました。
このフィールドワークでの経験は自分自身の地形の読み取りの整合性を高ただけでなく、今後の低地の利用の計画や、高台への避難経路のなどを計画する上でとても重要なプロジェクトであり、様々なプロジェクトにおいて、より現実身的な取り組みができてくると感じました。

震災以降、長清水の低地部分の測量を目指して、何度も実測の実験を行って参りました。中田研究室では4月のフィールドワークを実施する前から低地の利用方法の検討をしていましたが、模型と地図を前にしての検討は難しく、想像の難しい部分もありました。その問題点を抱えている中での今回の測量は、今後の長清水の将来を考える上でとても発展的なプロジェクトとなりました。このプロジェクトは学生の中でも大学院生のみの参加でしたが、この測定値をデータ化し、様々なプロジェクトに汎用させることで多くの人がより現実的な想像のできるツールとなると感じました。その第一段階に参加できた事に本当に嬉しく思っております。この経験を長清水のみならず様々な場面で活かせることを自分自身期待しております。
ありがとうございました。

宮城大学事業構想学研究科博士前期課程2年
武田恵佳

2012年5月2日水曜日

LDSP2実測フィールドワーク

GW前半の4月28日~30日の3日間、宮城県本吉郡南三陸町戸倉長清水にてLDSP(LEICA Digital Scaling Project)2 実測フィールドワークを行いました。
今回の実測では、震災と津波で甚大な被害を受けた集落のあった低地の現況を実測し、今後の復興に役立てようというものです。

まず、宿泊先の民宿で作戦会議。
















ながしず荘前に測量機のLeica Builderを設置。
















測量をはじめる前に基準点を決め、Builderの場所を設定します。
基準点はBuilderを移動した際に、実測ポイントを合致させるための重要なポイントです。




























測量開始です。
実測は事前に設定した観測ポイントに沿って行いました。
観測ポイントは長清水を20mごとのグリッドに区切り設定しています。


















観測ポイントを求めて山の中に入っていきます。


















作戦会議。

















ポイント間の距離の実測にはレーザー距離計のLeica DISTOを使用しました。
DISTOのレーザー反射を良くするために、白いもの(紙やタオル、洋服)に反射させ観測ポイントを実測します。
































観測ポイントではプリズムを持ち、Builderからプリズムまでの距離と高さを測りました。
















林の中にプリズムがあります。

















奥からBuilder、DISTO、プリズム。
















長清水にボランティアに来ていた方々に、昼食のバーベキューをご馳走して頂きました。
















実測範囲は幅約300m×奥行約800mと長清水集落のほぼ全域になりましたが、DISTOとBuilderを使用することで、スピーディに実測することが出来、3日間でほぼ全域を実測することが出来ました。
実測したデータはDXFファイルに変換されCADで見ることが出来ます。
CADデータは後日UP致します。
フィールドワークの写真はこちら

2012年4月18日水曜日

「House555」を実測

アトリエ天工人オープンハウスにお伺いしました。
敷地面積7.9坪、建坪5.5坪5層の家(House555)。狭小住宅です。
らせん階段から入る光が室内を隅々まで明るく照らし、小ささを感じさせない住宅でした。

寝室を実測。


リビングを実測。




ロフトを実測。


2012年4月11日水曜日

「デッキの家」を実測

手塚建築研究所主催ののオープンハウスにお伺いしました。

大きなデッキが印象的な住宅です。
生憎の雨で表に出ることが出来なかった事が残念です。

鉄骨造2階建てを支える柱を実測。


ガラスに囲まれ、まるで外のような空間のキッチン リビングダイニングを実測。


2012年3月23日金曜日

大多喜町役場を実測

千葉県大多喜町役場既存棟改修オープンハウスにお伺いしました。
大多喜町役場既存棟は今井兼次氏の設計。昭和34年度の建築学会賞受賞作品です。
今回の改修は千葉学建築計画事務所によって行われました。
改修前と比べると明るい感じです。

改修前

改修後


多目的ホールを実測。


昨年8月に竣工した大多喜町役場・増築棟の見学も出来ました。
天井までを実測。


2階までの高さを実測。

2012年3月9日金曜日

青葉台の家(仮)オープンハウスにて実測

手塚建築研究所主催のオープンハウスにお伺いしました。
高台に建つ住宅は2階のベランダが印象的でした。


ベランダを実測。


窓を開放することでリビングとベランダが一体となり、とても気持ちの良い空間になっています。


リビングを実測。


壁面の収納を実測。



バスルームはほぼリビングと同じ高さの3143mm。
天井の高いバスルームがこんなに魅力的だとは思いませんでした。

関連情報:野良犬のケンチク彷徨記 青葉台の家オープンハウス